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- 歌手の紹介
ココ・テイラー(Koko Taylor、1928年9月28日 - 2009年6月3日)は、アメリカ合衆国テネシー州メンフィス生まれのブルース歌手。出生時の名前は、コラ・ウォルトン。テイラー姓は最初の夫のもの。1960年代から活躍するシカゴ・ブルース界のベテラン女性歌手の一人であり、「クイーン・オブ・ザ・ブルース」の愛称で知られている。荒々しく力強いシャウトを効かせたヴォーカル・スタイルが特徴。代表曲は'Wang Dang Doodle'。
メンフィスの小作人の家庭に生まれたココは、幼い頃に母親を亡くし父親に育てられた。農場の手伝いをしながら教会に通いゴスペルを歌うようになった。1953年にトラック運転手のロバート・“ポップス”・テイラーと結婚し、仕事を求めてシカゴに移住した。メイドの仕事をしながらクラブで歌手として活動するようになっていく。
1962年、ココはベーシスト、プロデューサーとして著名なウィリー・ディクソンと出会い、翌1963年、彼のプロデュースによりUSAレーベルからシングル'Honky Tonky'をリリース。その翌年には、彼の紹介で名門チェスと契約し、'Wang Dang Doodle'をリリースする。この曲はR&Bチャート4位を記録する大ヒットとなり、彼女の代表曲として定着した。このヒットのおかげでココの仕事は劇的に増え、夫のポップスは彼女の専属マネージャーとして活動するようになる。1975年にチェスが倒産するまでにココは、2枚のアルバムをリリースした。
チェスの倒産を受けて、1975年、ココはシカゴのインディー系ブルース・レーベルのアリゲーター・レコードと契約する。同年『I Got What It Takes』で同レーベルからのデビューを果たした。以後、彼女は亡くなるまで20年以上の長きに渡り、同レーベルの主要アーティストとして、多くの作品をリリースした。
1988年、ツアー中のココは交通事故に遭い重傷を負う。彼女は回復したものの、同乗していた夫のポップスはこのときの怪我が原因で、事故の数ヵ月後に亡くなってしまった。(1996年にヘイズ・ハリスと再婚)
1991年、ジャパン・ブルース・カーニバル出演のため初来日。1993年、B.B.キングのアルバム『Blues Summit』にフィーチャリング・ゲストとして参加。1994年には、シカゴに自身のクラブ「ココ・テイラーズ・セレブリティ」をオープンする。(1999年に閉店)1998年には、映画『ブルース・ブラザース2000』にも出演を果たした。晩年は体調不良から活動のペースが落ちていたが、2007年4月、7年ぶりの新作『Old School』をリリース。同年7月には16年ぶりの来日公演も行った。
2009年5月19日、ココは消化器からの出血を治療するため手術を受けたが、術後の合併症のため、6月3日亡くなった。
ココのバンド、ブルース・マシンにはかつてバーナード・アリソン、ルリー・ベルも在籍していたことがある。2000年からは、シカゴ在住の日本人、菊田俊介がギタリストを務めた。
ディスコグラフィー
1969年 Koko Taylor (Chess) 1972年 Basic Soul (Chess) 1973年 South Side Lady (Evidence) 1975年 I Got What It Takes (Alligator) 1975年 Queen of the Blues (Alligator) 1975年 Southside Baby (Black & Blue) 1978年 The Earthshaker (Alligator) 1981年 From the Heart of a Woman (Alligator) 1987年 An Audience with Koko Taylor (Alligator) 1987年 Live From Chicago - An Audience With The Queen (Alligator) 1990年 Jump for Joy (Alligator) 1990年 Love You Like a Woman (Charly) 1991年 Wang Dang Doodle (Huub) 1993年 Force of Nature (Alligator) 2000年 Royal Blue (Alligator) 2002年 Deluxe Edition (Alligator) 2007年 Old School (Alligator)
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